メディカルラリー

メディカルラリーとは

メディカルラリーとは
メディカルラリーとは、医療チームが特殊メイクを施した模擬患者を診察して、限られた時間内にどれくらい的確に診断と治療を実施することができるかを競う技能コンテストのことです。具体的には、救命救急を専門とする医師、看護師、救急救命士がチームを組み、出動指令に従って指定された場所へ出動します。そして、そこにいる模擬患者さんに対して診察を行い、止血処置、人工呼吸、薬剤投与などの必要な処置を行います。その行為を横にいるジャッジが評価し、採点します。このような実際の現場を再現したものをシナリオステーションと呼び、各チームはそのシナリオステーションを順番に回り、評価、採点が行われ、その総合得点で順位を競います。

千里メディカルラリー

千里メディカルラリー
当センターでは、2002年5月、チェコ共和国で開催された国際メディカルラリーに参加し、そこで現場から救急医療が始まることの重要性および標準化された救急医療が実践されることの重要性を強く認識しました。そして、2002年10月29日に第1回千里メディカルラリーを開催しました。これが日本で最初に開催されたメディカルラリーです。その後は毎年秋に開催し現在は21チームで開催するに至っています。 このメディカルラリーの見学は自由ですので、お時間のある方はゆっくりご覧いただければ幸いです。

千里子どもメディカルラリー

千里子どもメディカルラリー

前述しておりますメディカルラリーですが、本場チェコ共和国では小学生に対しても行われており、なんと、10歳くらいの子が、けが人の手当てや突然倒れた人への救急対応を的確にしているのです。当センターでは、長年、この子どもメディカルラリーを開催したいと思っておりました。そして、ついに2012年10月16日にメディカルラリー開催11年目に合わせて、わが国初の第1回千里子どもメディカルラリーを開催しました。近隣の小学5・6年生20数名で開催され、AEDの使用を含めた心肺蘇生術や外傷処置、レスキュー体験などを行いました。参加した子どもたちや、保護者の方から大きな反響を受け、その後、毎年1回開催しております。将来的には全国の小学生にこの大会を知っていただき、幼い頃から命の大切さ、人を思う気持ちを知っていただきたいと思っております。

千里子どもメディカルラリー特設ページ

千里学生メディカルラリー

千里学生メディカルラリー

当センターでは、2013年より医学部生・看護学生・救急救命士学生を対象としてメディカルラリーを開催しております。 西日本では初となる他職種合同でのメディカルラリーとして、毎年全国より100名近くの医療系学生が参加され、救急医療を実際に体験していただくことで、命を助ける喜びと充実感を実感していただき、同時にその困難さを学んでいただいております。また、同時に他職種の方々との協力が必須となる救急医療における、コミュニケーションの重要性も感じていただけるようシナリオ等も配慮しております。 救急医療を志す学生の方々のご参加を当センターはお待ちしております。
“Welcome to Passionate Young Soul for Emergency Medicine !!”

海外のメディカルラリー 参加者からのコメント

海外のメディカルラリー  海外のメディカルラリー参加者からのコメント海外のメディカルラリー  海外のメディカルラリー参加者からのコメント2

メディカルラリーの日本発祥は当院千里救命救急センター、海外の発祥はというと・・・ チェコ共和国です。当センターは人を替え、できるだけ毎年日本チームとして参加するようにしています。本場のメディカルラリーは規模が大きく、医師、看護師、救命士からなるphysician teamの部門と、医師を含まないparamedic team部門があり、国内と国際部門が存在します。そのほか、学生・子ども・司令室を対象としたメディカルラリーもあります。international competitionには昨年physician team 13チーム、paramedic team 18チームが参加しました。チェコ共和国は空気が澄んでいて、水より安いビールは美味しくて、料理も日本人好みです。競技では、急変、交通外傷、墜落、多数傷病者、火災など緊張感あふれるシナリオがチェコの広大な自然の中、様々な場面で展開されます。結果は振るいませんでしたが、慣れない土地、慣れない英語でのコミュニケーションに四苦八苦しながらも終わった時には何か達成感を得られます。欧米諸国の救急隊、医師、看護師とも交流を深められ一生の宝になります。最後に全隊の救急車で町をパレードします。騒音はすごいですが、これは“圧巻”です。救急隊は大いに歓迎されます。“ヒーローが町に来た”と言わんばかりに人々が通りに出て笑顔で手を振ってくれます。皆さん一緒にKing of the world目指しませんか?

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