千里救命救急センターが求める人材像
センター長からのメッセージ

センター長
当センターの最大の特長は「自由」であることです。やるべきことを果たせば、自分のやりたいことに挑戦できる――そのような環境を整えることに努めています。
先代から受け継いだ独立型救命センターとして、専門診療科と連携しながら、外来診療のみならず手術や集中治療にも中心的に関わることができるのは、大きな強みです。さらに、当センターのドクターカーは 30 年という全国的にも長い歴史を有するドクターカーの一つで、地域の重要な医療資源として活躍しており、今もなお「ドクターカーにしかできないこと」を追求し続けています。
ここで働く魅力は、重症から中等症まで豊富な症例を経験できるだけでなく、プレホスピタルから集中治療、退院・転院まで一連の流れを通して学べる点にあります。これは救急医療の醍醐味である劇的な救命を実感することができます。
若手医師の育成においては、まず個々の「やりたいこと」を尊重し、その希望に沿った実践の場や学びの機会を用意しています。将来のキャリア形成についても自由な発想を大切にし、自由な環境でサポートしています。
私自身、この仕事の喜びを最も強く感じるのは、重症患者さんに向き合ったときです。救命のメンバーみんなが絶妙に連携し、死の淵に瀕した方を一気に救い上げる――その瞬間の感覚を、私はとても大切にしています。まさに「救急をやっていて良かった」と心から実感できる瞬間です。
当センターは他者への配慮を怠らず、自分自身へ責任を伴いながら、自由な発想のもとで救急医療に取り組むことをモットーとしています。先代が築き上げてきた歴史や多くのつながりを大切にしつつ、新たな挑戦を続けています。やりたいことに制限はなく、働き方も自由です。ぜひ、私たちと一緒に歩んでみませんか。
医員からのメッセージ

救急医としての実力を磨き、試せる場所
私は初期研修を修了後、大学病院の3次救命センターで救急科研修を行い、その後は循環器内科でサブスペシャリティ研修を修了しました。循環器の専門性を活かせる環境があること、さらにプレホスピタルにも力を入れている点に魅力を感じ、千里救命救急センターに入職しました。
当センターの最大の特徴は、「自己完結型」の救命センターであることです。プレホスピタルや初療対応から、手術・カテーテル手技、集中治療管理、病棟管理に至るまで幅広く携わることができ、救急医として充実した日々を送ることができます。自らの診療科で一貫性をもって治療にあたれることは、千里救命救急センターならではの大きな魅力であり、救急医としての実力を磨き、試すことができる場だと感じています。特に私が携わっている循環器領域の疾患においても、救急医が主導的に治療にあたれる体制は全国的にも珍しいと感じています。雰囲気はとても良く、救急科全体で治療を共有する体制をとっているため、カンファレンスなどでのディスカッションにも力が入り、個々がより主体的に治療に関わることができます。
センターでは意識障害、循環不全、呼吸不全といった、いわゆる3次救急で扱う病態を中心に経験を積んできました。診療科の枠を超えて多様な急性疾患に触れる機会もあり、時には各科の先生方とディスカッションをしながら診療にあたっています。これまで救急・集中治療・循環器を専門の中心に据えて研修に励んできました。今後はさらに救急や集中治療の領域を深め、外傷専門医や呼吸療法専門医といったスペシャリティを目指したいと考えています。
勤務は完全シフト制で、月におよそ9日の公休があります。夜勤の入りや明けの勤務はありません。毎週土日が休みというわけではありませんが、その分平日に家族と過ごす時間が多く、私生活も充実しています。時に激務となることもありますが、オンとオフがはっきりしていると思います。ドラマのようなハードな症例に対応することもあれば、まったく救急搬送がない日もあり、そうしたメリハリが、救急の良いところだと思います。
救急の仕事には、楽しいことや嬉しいこともあれば、つらさやしんどさ、悲しさに向き合う場面もありますが、本当に色々な経験ができる場所が千里救命救急センターだと思います。良いことばかりではありませんが、医者として、救急医として、確実に成長できる環境がここにはあります。「救急が好き」という気持ちがあるだけで十分です。「自分で治療ができる」救急医を目指している方、お待ちしております。
